日本キャリア・カウンセリング学会(第27回大会)にて筑波大学と共同で研究発表を実施
「EQの行動特性に関する構造の検討」研究成果発表
筑波大学働く人への心理支援開発研究センター、ジャパンラーニング株式会社、株式会社クリエイティブ・ジャーニーは、2021年1月~同4月にかけて、「現代社会におけるEQ活用」と題した共同研究を実施いたしました。
2022年11月5日、6日の2日に渡って開催されました「日本キャリア・カウンセリング学会第27回大会~カウンセリング再考(支援者としての実践と研究、個と組織)」にて、本研究結果の一部に関し、学会発表を行いましたのでご報告いたします。
発表では、現代のビジネス活動における情動的知性の重要性や、感情を扱う能力が注目される背景に始まり、EQの成り立ちや概念の解説、そして今回の研究の目的であるJapan EQ尺度の信頼性の分析結果、データを用いた属性ごとの検証結果を筑波大学研究員永野惣一氏が発表いたしました。
また、後半部分では研究成果を用いた実践事例として、研究結果に基づいた属性毎の新しい教育研修設計と、それによって得られた効果などを弊社加来司が発表いたしました。
本研究結果のポイント
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- 内的信頼性検討(EQアセスメントの構成の信頼性)では、概ねの行動特性にα=0.7以上という高い信頼性が示された。
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- 再検査信頼性検討(1回目と2回目の測定結果の相関)では、27行動特性全項目に関して相互に中程度~強い有意な相関がみられた。
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- 性別属性による比較では、「リーダーシップ」に関連する行動特性は男性の平均値が有意に高く、「親近感」や「共感力」は女性の平均値が高いという結果が得られた。
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- 性別の他にも、年代や職位などによる比較検討も行ったところ、特徴的な結果が示された。
統計的手法によって、Japan EQが持つ一定の信頼性を確認することができた本研究ですが、今後の開発に向けた改善点もまた明確になりました。
本研究に関するお問い合わせは、EQラボ(担当:加来司)までお問い合わせください。