チェンジ・メイカー育成プログラム 受講者インタビュー vol. 1

チェンジ・メイカー育成プログラム 受講者インタビュー vol. 1では、第4期に受講くださった吹田長生さんにお話をお聞きしました。吹田さんは現在、サントリーホールディングス株式会社から同社に出向中。本プログラムの最終報告会では、地域の良さと自分の得意分野を掛け合わせて情熱溢れるプレゼンテーションをしてくださいました。本プログラムで何を学び、それがキャリアにどのように繋がったのか?ざっくばらんにお話しくださいました。

Q: これまでのキャリアと現在のお仕事についてお話しください

吹田:32年間サントリー一筋で勤めており、会社のラグビー部に所属し、選手やコーチをしながら酒類営業、物流、健康食品、宣伝事業、酒・飲料の企画業務始めあらゆる事業で様々な仕事や働き方をしてきました。昨年の9月より縁あってJRMという日本ラグビーのマーケティングを担う会社の経営企画として出向しています。

Q: サントリーさんではラグビーの「サンゴリアス」に所属されて活躍されて来ましたね。

吹田:ラグビーでサントリーに入社してから部の活動と社業を両立しながらから会社生活を送っていました。怪我をして選手を引退してからもコーチをやりながら社業とラグビーを両立してやって来ました。日本一も取り、コーチ5年という節目で社業一本に絞って働いています。

Q: 現在の会社ではどのようなお仕事をされていますか?

吹田:JRMの経営企画、つまり会社の経営や中長期でどうやって儲ける会社にしていくか、ラグビーというコンテンツを最大限に活用し、どのように大きなビジネスにしていくかという戦略を立案しています。

Q: 働く上で、サントリーさんとジャパンラグビーマーケティングさんの違いなどありますか?

吹田:どちらかというとサントリーは同じようなタイプの社員が同じ目標に向かって一気通貫で取り組んでいくという会社ですが、現在の会社はラグビー協会、リーグワン、SONY、docomoのジョイントベンチャーなので、多彩やバックグラウンドや年齢層の人たちが集まっていて、ラグビーの分野だけではなく、野球やバスケットボール、サッカーなどあらゆるジャンルの方々がいるので、考え方やアプリーチの仕方も異なるので、大変大きな刺激になっています。

Q:では、チェンジ・メイカー育成プログラムについてお聞きしたいと思います。まず参加される前のプログラムに対する印象はどのようなものでしたか?

吹田:元々は人見知りで初対面が苦手な方なタイプなので、正直、前向きなイメージはなかったものの、会社でも50代になるとシニア世代と位置付けられ、役職定年後は自分のキャリアを自分自身で考える様、会社から言われていたこともあり、その一つきっかけとして、色々な職種や年代の方と一つの目標に向かってプログラムを進めていくという内容に興味を魅かれて参加させていただきました。

Q: 吹田さんのグループはそのようなメンバーの方々いらっしゃいましたか?

吹田:私のグループは本当に千差万別で、20代から50代まで男女様々な方たちがいあるグループでした。様々なバックボーンがあって、年代によって考え方やアプローチの仕方、情報の集め方が全然違ったので、すごく刺激になりました。

Q:プログラムの中で印象に残ったのは、どのようなことでしたか?

吹田:2日間上野村に行ってフィールドワークで色々なところに連れて行っていただき、そこでの見聞や体験がすべて脳裏に焼き付いていて、大変楽しかったという思い出しかありません。またひとつの目的に向かってプレゼンテーションを行うという過程な中で、受講者の方々も事務局の方々も上野村の方々も本当に良い方ばかりで、何のストレスもなくすすめられました。3か月間はあっという間で、まだまだ続けたいと思うほどに自分の中ですごく良い経験になりました。

Q: 参加される前と後でプログラムに対する印象の変化はありましたか?

吹田:一歩踏み出してみて本当に良かったなと思っています。プログラムだけではなく様々な方々とプライベートな事も含めていろいろと話をしたり、一緒にバーベキューしながらお酒を飲んだり、本当にいろんな経験がありました。自分にとってはすごく刺激になりました。

Q:最終提案会での吹田さんの情熱あふれるプレゼンテーションが強く印象に残っています。

吹田:私はずっと東京生まれの東京育ちで、ネオン街の中で生活してきたので(上野村の大自然との)ギャップですかね。
上野村に行った時に手つかずの大自然があり、私のチーム課題は観光業だったので「自分がどうやったら上野村に行きたくなるか、行くという動機は何か」と、ずっと考えながら、上野村でフィールドワークをさせていただきました。
その中で、大自然の中を悠々と緩やかに流れる冷たい川を見たときに「この横にサウナがあったら最高だろうな!」これは自分が上野村に行くという大きな動機のひとつになるな、と思いました。そう思った瞬間にイメージが湧いてきて、これならば観光業として成り立ち、上野村の方々コミュニケーションの場となり、健康にも役立つ。一石三鳥だなと私自身が腹落ちしたので、熱いプレゼンテーションとなってしまったのではないかと思います。

群馬県上野村
Q: 3か月という凝縮した時間で課題を解決するこのプログラムを通じての学びはどのようなものでしたか?

吹田:私のグループは本当に千差万別で、20代から50代まで男女様々な方たちがいあるグループでした。様々なバックボーンがあって、年代によって考え方やアプローチの仕方、情報の集め方が全然違ったので、すごく刺激になりました。

Q:プログラムの中で印象に残ったのは、どのようなことでしたか?

吹田:本当に全てが学びだったのですが・・・一つ大きな気づきとしては、我々50代は20代の方と「情報の源泉」が大きく異なるということでしょうか。我々50代はテレビから様々な情報を得て、広く浅い情報をたくさん持っています。
(テレビで得た情報の話をすると)20代の方は「そういう情報って面白いですね!」と以外にも驚いてくれるんです。そもそもテレビを見ない。20代・30代は情報の源泉がネットなんですね。
デジタルネイティブの方達は、自分で気になったことはとことんネットで調べる。情報としては狭いですけれど、とても深い情報です。様々な年代の方が集まることによって、いろんな新しい形ができていく過程はすごく面白かったですね。

Q: 3か月という凝縮した時間で課題を解決するこのプログラムを通じての学びはどのようなものでしたか?

吹田:私のグループは本当に千差万別で、20代から50代まで男女様々な方たちがいあるグループでした。様々なバックボーンがあって、年代によって考え方やアプローチの仕方、情報の集め方が全然違ったので、すごく刺激になりました。

Q:このプログラムを体験したことによって仕事への向き合い方に変化は生まれましたか?

吹田:昨年9月より32年働いた会社を飛び出し、仕事内容も価値観もバックボーンも全く違う新しい環境で働くことができました。私が置かれていた環境も大きな一因の一つではありますが、このプログラムに参加した多くの経験が一歩踏み出すことの勇気や決断が軽やかになったと心から思っています。

Q: これからこのプログラムに参加される方々へのメッセージをお願いします。

吹田:様々な年代の方とお話ができるというのは魅力の一つですが、実社会や会社だと、上下関係や役職というものが大きな邪魔すると思います。そういうしがらみが一切なく、フラットな形でプログラムを受けられるという事がすごく良いと思いました。
また一方で、ただの研修を受けることと違うところは本当に困ってる自治体と、同じ方向に向かって問題を解決するという部分が、机上の研修ではなく、実際の問題を本当に解決するために真剣になれる部分ですので、そういった部分がそても勉強になりました。
大きくはその二つです。フラットでいろんな年代の方と語り合える。また本当に困っている自治体の方と真剣に向き合って解決策を考えるという真剣度合いというのが、恐らく会社勤めではなかなか体験できないと思います。

いろんな方がいらっしゃいますので、一番上の年代としては皆さんの意見を一つにまとめ上げ、リードしていく様なことをやっていくと私のようにすごく楽しくプログラムが受けられるかなと思います。

Q:多様な人たちが混ざり合ってフラットなチームになるのはラグビーとも共通していますね?

吹田:ラグビーは大きい人もいれば小さい人もいる。太っている人もいれば痩せている人もいる。日本人も外国人も融合してチームを作る過程は、多様性を重んじる最たる事例です。また試合で一旦フィールドに出れば、活路を見出すために全員が情報を収集する。そこに年齢や上下関係は一切関係なく試合が進んでいきます。まさにフラットな組織です。ビジネスに置き換えると非常に参考になる部分だと思います。

Q:最後に。今までのお話しいただいて、改めて感じられたことなどあればお願いします。

吹田:上野村でようやくサウナを作る計画があると聞きました。私の悲願でもありますので、その際は是非お手伝いをさせていただきたいと思います。

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