EQ COLLEGEコラム②
キャリア×感情
感情がキャリアに与える影響
その場の感情に流されてしまったために、危うく自分のキャリアを台無しにしかけた。
多くの人がそんな憶えがあるか、あるいは誰かの経験を聞いたことがあるのではないだろうか?
人は一人では生きていけない。大部分の仕事は、他者との関係性無しにはできない。
他者との関係性があるからこそ感情が動く。そこが面白く、厄介なところだ。
キャリア設計の第一歩:自分を知る、感情を知る
いきなり「学べ」「スキルをアップデートしろ」と言われても、どうして良いかわからない、というのが働き手の本音だろう。だから、早期にキャリアの見通しを立てる必要性がある。
キャリアという概念を学ぶと共に、プロのカウンセラーからの問いかけでキャリアの道筋を描くことが、ますます欠かせなくなっていく。その際、まず行うべきことは自分というものを理解することであり、自分の感情に気づいてマネジメントしながら何らかの「軸」をつくることが必須のスキルとなっていく。
MUST(会社が求めること)
CAN(自分ができること=スキル)
WILL(自分がやりたいこと)
これまで、企業におけるキャリアは「MUST(会社が求めること)」「CAN(自分ができること=スキル)」「WILL(自分がやりたいこと)」の重なりを大きくするほど幸福になる、と言われて来た。
しかし、グローバル化やテクノロジーなどの変化のスピードがますます高まるいま、会社が求めること(経営戦略や事業戦略)は常に揺らいでいると言える。
人は自分で状況をコントロールできない状況に直面するとモチベーションが落ちる。
MUSTありきのキャリアはリスクが高くなる一方となる。だからこそ、自分が何をやりたいのか、自分のアタマと心(感情)でイメージを明確にすることの必要性が高まっていく。
自分の「WILL」とEQをキャリアの軸に
キャリア自律とJapan EQの役割
「キャリア自律」という目に見えないものは経営者に理解されて来なかった。
それがどのように業績に貢献するのかが、不明だったからだ。
しかし、人的資本経営の動向の中でキャリア自律は経営課題となり可視化へのニーズも高まりつつあるいま、自分の感情を「自分自身で」「他者との関係性の中で」「チームや組織の中で」多角的に見える化するJapan EQの導入によって、個人のキャリア、個人と組織・社員と会社の関係性もより良いものとなっていくだろう。