EQで引き出すリーダーシップ
自信と可能性を育むコーチングの力
「自分にはリーダーシップがない」と思っていませんか?
「もっと力強く引っ張っていけたら」「自分にはリーダーシップが足りないかもしれない」——
リーダーという役割を与えられた多くの人がこうした悩みを抱えがちです。しかし、リーダーシップには多様な「型」があり、力強さだけがリーダーシップの全てではありません。コーチングの場でEQを活用することで、受け手が自分に合ったリーダーシップスタイルに気づき、自信を持ってチームを導く力が育まれます。
EQを土台にしたコーチングで、受け手が自分らしいリーダーシップを発見し、育てていくためのポイントを見ていきましょう。
自分らしいリーダーシップを育むEQアプローチ
EQを活かして、自分らしいリーダーシップをみつけていくアプローチを紹介します。
1.「リーダーシップには多様なスタイルがあると伝える」
リーダーシップには様々な形があり、力強く引っ張るだけが全てではないことを伝えます。「あなたの個性を活かしたリーダーシップも十分に価値があります」とサポートすることで、受け手が自信を持って自分らしいリーダー像を描けるようにします。
2.「受け手の強みを引き出し、それをリーダーシップに活かす」
リーダーシップを育むには、まず受け手の強みを見つけ、それを活かすことが大切です。「どのようなときにチームから信頼を得ていると感じますか?」などの質問を通じて、受け手が自分の強みをリーダーシップに結びつけられるよう支援します。
3.「理想のリーダー像を明確にし、目指す姿を具体化する」
受け手が「どんなチームをつくりたいか」「どんなリーダーになりたいか」を具体的にイメージできるようにサポートします。EQを活かしたコーチングでは、受け手が自身のビジョンを言語化し、そのビジョンに沿ったリーダーシップスタイルを育むプロセスを支援します。
事例:異なるリーダーシップを見出した二人のリーダー
ある中小企業で、EQを活用したコーチングによって、それぞれに合ったリーダーシップスタイルを見出した二人のリーダーがいました。
一人目のリーダーは、メンバーから信頼を得ており、コミュニケーションも良好でしたが、メンバーの相談相手にはなれるものの、目標に向かってメンバーを引っ張る力が足りないと感じていました。そのため、自分にはリーダーシップがないと思いこみ、悩んでいました。
しかし、コーチングを通じて、リーダーシップにも様々な型があることを理解してからは、自分のコミュニケーションの強みを生かし、メンバーとの対話を通じて、一人ひとりの力を引き出すリーダーシップこそが自分のリーダーシップだと気づきました。その結果、自分らしいリーダーシップに自信を持ってメンバーを導くことができるようになり、それに伴ってチームの仕事の成果も上がっていきました。
もう一人のリーダーは、人とのコミュニケーションに苦手意識があり、「自分には人を引きつける力が足りない、リーダーには向かない」と思い込んでいました。しかし、コーチングで「どんなチームをつくりたいか?」と尋ねられた際、「成果の上がるチームを作りたい」と答えたことで、自分にはつくりたいチームの姿が明確にあるのだということに気づきました。
理想のチームのイメージがわくと、それまで苦手だと思っていたメンバーとのコミュニケーションも積極的にとれるようになり、チーム全員で成果を上げるチームづくりを目指し、チーム内の関係性も向上しています。
このように、EQを活用したコーチングによって、リーダーは自分に合ったスタイルでチームを率いる自信を持てるようになるのです。
自信をもたらすリーダーシップ開発の効果
EQを活かしたリーダーシップ開発により、自分に合った方法でチームを導く自信を得られます。自分の強みを生かした自分らしいリーダーシップの形を理解することで、自信を深め、チームにもポジティブな影響が広がります。
EQコーチングは、クライアントの個性や強みを尊重しながら、自分に合ったリーダーシップを発見し、チーム全体に良い影響を与える力を引き出すことを目指します。コーチは、クライアントが安心して自己を表現し、目指すリーダー像に向かって進む支えとなるのです。