EQがつなぐ親子の未来
感情を育む力が子どもの未来を変える

EQとは?親子を支える「心の知能指数」

EQ(Emotional Quotient)は、「感情を理解してコントロールし、周りの人とうまく関わる力」のことです。IQ(知能指数)が勉強や論理的思考を測るものであるなら、EQは「心の知能指数」として、特に人間関係や社会での成功に欠かせないスキルとして注目されています。
社会では、テクノロジーの進化や働き方の多様化により、EQの重要性がますます高まっています。学校でも職場でも、他者の感情を理解し、柔軟に対応する力が求められています。

子どもにとってEQは、自分の感情を上手にコントロールし、他者の気持ちを理解することで、友人や家族との関係を円滑にする力と言えるでしょう。そして何よりEQは、努力次第で育てることができるスキルです。子どもの頃から感情を認識し、適切に表現する力を伸ばすことで、学校生活や将来の社会で成功を支える大きな土台が築かれるのです。

EQが子どもの成長に与える影響

子どもの成長においても、「感情をうまく表現し、周囲と良い関係を築く力」は重要だと考えられています。この力を支えるものの一つとして、今EQ(感情知性)が注目されています。 EQは、子どもが自分の感情を理解し、それを言葉や行動で表現できるようになることで、社会性や対人関係におけるスキルを向上させると言われています。たとえば以下のような効果が期待されています。

1.ストレスや困難への対処力が向上する

EQが高い子どもは、失敗や逆境に直面しても冷静さを保つ力があると言われています。これにより、困難を乗り越える力やストレス耐性が育まれる可能性があります。

2.良好な人間関係を築く力が身につく

共感力や感情表現力が発達すると、友人や先生とのコミュニケーションがスムーズになり、学校生活をより充実させるきっかけになります。

3.自己肯定感を高める

感情を適切にコントロールし、自分の気持ちを肯定できるようになると、自信を持って挑戦する心が育まれると言われています。こうして育まれた自己肯定感が、成功体験を積み重ねる基盤となるのです。

EQを意識して育むことは、子どもの日常生活だけでなく、将来にわたって大きな力を発揮する「生きる力」を育てることに直結します。 ただし、これらの効果はそれぞれの状況や環境、またその人が置かれた文化的背景などによっても異なると考えられています。そのため、EQを育むための取り組みを行う際には、子ども一人ひとりの特性に合わせた方法が重要となります。

親が果たす役割:EQを育むための日常の工夫

子どもが感情を理解し、それを適切に表現する力を育てるには、親の関わり方がとても大事です。親は、子どもにとって一番身近なモデルとして、感情の扱い方を自然と教える存在です。日常生活の中で、以下のような工夫を取り入れると、子どものEQを育む助けになるかもしれません。

1.感情を認めて受け入れてみよう

子どもが怒ったり悲しんだりしたとき、まずは「その気持ちは大切だね」と優しく受け止めてあげてください。感情を否定せずに認めることで、子どもは「自分の感情はちゃんと受け入れてもらえるんだ」と安心し、感情を素直に表現できるようになります。

2.感情を言葉にする練習をしてみよう

「今どんな気持ち?」と問いかけてみるのも良い方法です。こうしたやり取りを繰り返すことで、子どもは自分の感情を言葉にする習慣を少しずつ身につけていくでしょう。言葉にすることで、感情が整理され、相手にも伝わりやすくなります。

3.感情を行動に結びつける方法を一緒に考えよう

怒りの感情が強いときには、感情に振り回されずに建設的な対話に導いてあげることが大切です。「どうしたらこの問題を解決できるかな?」と一緒に考える時間を持つことで、子どもは感情を適切に行動に結びつける力を学びます。

子どもが怒りを感じたときの対応

子どもが怒っているとき、感情を受け止めながら対話を進める方法があります。
以下の3つのステップを試してみてください。

このような工夫を続けていくと、子どもは「感情を持つことは自然なことで、うまく伝えたり整理したりすれば、解決に繋がる」と学んでいくでしょう。親子の信頼関係を深めるきっかけにもなりますので、まずは無理のない範囲で少しずつ取り入れてみてください。

EQを親子で学ぶと得られる嬉しい変化

家庭全体の絆を深める力

EQを親子で学ぶことは、家庭内のコミュニケーションを豊かにし、親子の信頼関係を深めるきっかけになります。共感を基本としたやりとりを続けることで、子どもは安心して自分の感情を表現できるようになり、親もその感情を受け止める余裕が生まれます。

学校生活や未来で役立つスキル

EQを高めた子どもは、学校生活で良好な人間関係を築きやすく、チーム活動や課題にも前向きに取り組むことができます。また、EQは職場や社会でのコミュニケーション力やリーダーシップにもつながるため、未来の成功を支える大切な投資と言えるでしょう。

次回は、親の成長が、子どものEQを育てる第一歩となるように、親自身がEQを高めるための具体的な方法についてお伝えします。

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