EQ COLLEGEコラム35
アワード × 感情
皆さんは子供の頃、作文や絵画のコンクールで表彰された経験はあるだろうか?
表彰された人は、その記憶がずっと残っているはずだ。
人はほめられると嬉しい。
そして、ほめられたことでもっと上手になりたいと思うようになる。
人のキャリアは「興味―能力-価値観」のプロセスをたどると言われる。
もっと上手になりたい思うことで、それが「能力(スキル)」となり、それを磨き続けると、その技術そのものが自分の人生を形成する「価値観」になっていく。
私は、あるデザイン会社のデザイナーにインタビューをしたことがあるが、全員が子供の頃に自分が描いた絵をほめられたり表彰されたりしていた。
ほめられることは、けなされるよりも、人のポジティブなエネルギーを開発する力がある。
この効果を社会的な価値に高める仕組みが「アワード(表彰)」ということになる。
さまざまなアワードは明確な趣旨によって設立されている。
映画のアカデミー賞は「アメリカ映画の健全な発展を目的に、キャストやスタッフの優れた業績を称え、映画界の芸術と技術の改良・前進を促進すること」を目的として設立された。
アワードの中のアワードと言えるノーベル賞の設立には物語がある。
ダイナマイトの発明者として有名になったことを深く後悔したアルフレッド・ノーベルが遺した「人類の最大の貢献者に賞を授与する」という遺言によって設立された。
その趣旨は「人類の幸福への貢献」だ。
書籍分野で最も愛されていると言える本屋大賞は切実な事情から生まれた。
「年々縮小している出版業界を盛り上げたい!」という書店が本当に面白いと思った本に投票し、「お客様に薦めたい本」の発信が趣旨となっている。

アワード(表彰制度)は、個人や組織にとっては「ほめられて嬉しい」「より成長したい」という自己肯定感やモチベーションにつながり、それが広まることによって、さまざまな技術や取り組みの社会的な意義が認知され、社会がより良くなっていく。
「競い合う」のではなく「称え合う」ことで、社会を前向きにするエネルギーにもなっているのだ。
さて。ジャパンラーニングではこのほど「JAPAN EQ AWARD」を設立した。
JAPAN EQ AWARD 2026
その趣旨は以下の通りになる。
テクノロジーが進化し、働き方や社会構造が大きく変わる時代において、いま改めて問われているのは「人は、どのように人として機能するのか」という問いです。
業務の効率化や自動化が進む一方で、人と人との関係性、感情の扱い方、対話の質、意思決定のあり方といった「人間ならではの力」が、組織や社会の成果を左右する局面はむしろ増えています。
本アワードは、EQを理念やスローガンとして掲げるだけでなく、実際に社会や組織の中で実装し、成果を生み出している取り組みに光を当て、その価値を称え社会に広めることを目的として創設されました。
不安が広がり殺伐としたニュースが絶えない今だからこそ「人間性の回復」が社会に待ち望まれている。
この想いや趣旨にご賛同いただく方は、是非ご応募ください。


