「越境学習」でEQを高める③ <チェンジ・メイカー育成プログラム>成果報告会開催

「越境学習」でEQを高める③ ジャパンラーニング共催 成果報告会開催
10月にキックオフした社会人のための越境学習「チェンジ・メイカー育成プログラム」(主催・立命館東京キャンパス、共催・ジャパンラーニング株式会社、協力・群馬県上野村)第4期は、その2ヵ月間のプログラムのクライマックスとなる成果報告会を、公開形式で去る12月16日に開催しました。


報告会当日、受講生は高崎駅に集合しバスで上野村へ。
報告会の会場となる道の駅で、フィールドワークの時と同様、名物「いのぶた肉の十石みそ鍋」で鋭気を養い、いよいよ本番。
上野村第6次総合計画の3つの柱「魅力あふれる村づくり(サステナブル・ツーリズム)」「自立した循環型の村づくり(サステナブル・ビジネス)」「住み続けたい村づくり(サステナブル・ライフスタイル)」に沿って3つのチームが提案を行います。

黒澤八郎村長以下の上野村関係者、立命館大学・齋藤教授やジャパンラーニング・加来社長など計10名が審査員を務め、「提案の裏付け(エビデンス)」「提案の独自性(オリジナリティ)」「楽しさ・面白さ(ワクワク感)」「実現可能性(事業としての価値・現実性)」「プレゼンのうまさ(提案・実施への本気度)」の5つの基準で審査が行われました。


各チームが、上野村への想いをぶつける
  「魅力あふれる村づくり」チームは、村の現状と課題や想定ターゲットのち密な分析に基づいて、その水資源や森林資源を活かした施策・施設の開発や発信戦略を提案。
「自立した循環型の村づくり」チームは、村の強みを俯瞰的な視点で分析した上でその未来像を描き、ともすれば難しい課題とも言える循環型経済や脱炭素ビジネスをより親しみやすくする取り組みの提案を行い、
「住み続けたい村づくり」チームは日本の課題が凝縮した村の課題を踏まえ、自主的に行ったフィールドワークの知見も活かした移住・定住を促す仕掛けとなる取り組みを提案しました。


提案のアプローチやアウトプットは異なっても、3つのチームに共通していたのは、上野村を多くの人に知ってもらいたい、上野村から日本や世界を変えていきたい、という熱量に溢れていたことです。その受講生の熱気に応えるように、審査員からは忌憚(きたん)のない質問やコメントが投げかけられました。

3つの提案を終え、以下のような総評コメントが審査員から受講生に贈られました。

「表面的なことを見ても地域のことは本当の意味ではわかりません。今回のプログラムでは、上野村がどういう村で何をやろうとするべきなのかを本当によく考えて頂いたと思っています。もともとと山村文化が根付く土地に、脱炭素という今の暮らしのスタイルを重ねて行って「磨かれた暮らしぶり」が見える村になれば、多くの人が移住・定住をしてくれるということを改めて認識しました」(黒澤村長)

「この報告会はゴールではなくスタート。これから我われ日本人が追いかけて行かなければいけないものを、本日の提案に多くの方々を巻き込んで実現させていきたい、と強く感じました」(加来社長)

「閉じた形ではなくて色々な人たちが来るオープンな村になり、子供たちも含めて『ふるさと』となって周りに広めていく仕組みづくりによって村が発展し、他地域も含めて豊かな地域社会をつくっていくことができる可能性を感じました」(斉藤教授)



プロジェクトの具現化に向けて -「学習者」から「実践者」へ
  緊張の報告会を終え、受講生は「やり切った」心地よい疲れを感じながらそれぞれの家路につきました。想いを込めた提案に、これからどのような形で関わって行くのか。上野村の新たな「関係人口」として、それぞれが自分のやり方で提案の実現に関わっていくことになります。

2ヶ月前は「群馬県上野村」の場所も名前すら知らなかった12名の受講生、
EQカレッジは、今後も上野村と彼らのインタフェースとなりながら、ひとつひとつのアイデアを具現化していくフェーズへと丁寧に進めていきます。
本プログラムは翌週のポストセッション(振り返り)で修了となりますが、彼らと上野村の関係はこれからも続いていきます。



最後に、本プログラムは、黒澤村長、瀧上様、上野振興公社の瀧澤様をはじめ、上野村のたくさんの方に多大なご協力を頂きました。
すべてのみなさまに厚く、御礼を申し上げます。受講生や我々運営メンバーを温かくお迎え頂き、本当にありがとうございました。
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